高校、大学と華々しい活躍、成績を残した斉藤祐樹投手。プロ入団後は期待していた活躍は出来ずパッとしない通算成績です。何故なのでしょうか?
また、ドラフト同期や甲子園のライバル田中将大との差はどうなったのでしょうか?
今回はその辺りを探ってみます。
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Contents
斎藤佑樹の高校・大学時代
- 2006年、甲子園球場で「ハンカチ王子」の愛称で活躍した斎藤佑樹投手。
- 甲子園ではあの「田中将大」と決勝戦で再試合でも投げ抜き、優勝しました。 人気・実績も申し分なく当時のスーパースターでした。
- 高校卒業後は東京6大学の早稲田大学に進学し、華々しい結果を出します。 東京6大学野球史上6人目となる通算30勝300奪三振(31勝323奪三振)を達成します。
- 日米大学野球選手権に日本代表として1年生の時から4年連続で選ばれたのは史上初です。 4年生の時には主将でリーグ優勝と大学日本一を手にしています。
ドラフト同期や甲子園のライバル田中将大との差は?
ドラフト1位の同期
ドラフト会議では4球団(日ハム、ヤクルト、千葉ロッテ、ソフトバンク)から1位指名され、抽選で日ハムが交渉権を獲得し、日ハムに入団します。
2010年各球団の1位指名選手
セリーグ ドラフト1位
- 広島 福井優也
- 巨人 澤村拓一
- 横浜 須田幸太
- 中日 大野雄大
- 阪神 榎田大樹
- ヤクルト 山田哲人
パリーグ ドラフト1位
- 日ハム 斎藤佑樹
- ソフトバンク 山下斐紹
- ロッテ 伊志嶺翔大
- オリックス 後藤駿太
- 楽天 塩見貴洋
- 西武 大石達也
現在大活躍をしているのは
- 巨人(澤村拓一)
- 中日(大野雄大)
- ヤクルト(山田哲人)
ヤクルトの山田哲人選手は斎藤佑樹選手のはずれ1位。ヤクルトとしてははずれてよかったのかも?
参考記事 ↓
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そこそこ活躍しているのは
- 広島の福井は通算28勝30敗、防御率4,24
- 横浜の須田は通算16勝17敗、防御率4,51
- 阪神の榎田は通算13勝17敗、防御率3,96
- 楽天の塩見は通算34勝41敗、防御率3,70
- ソフトバンクの山下選手は通算(一軍4年間)46打数11安打、打率261
- ロッテの伊志嶺は825打数205安打、打率322
- オリックスの後藤は1064打数236安打、打率293
- 西武の大石は2勝6敗、(一軍4年間)、防御率3,59
(成績はいずれも2016年度までです)
2010年はセリーグはあたり年でパリーグはもう一つだったのかも。
田中将大との差
一番の違いは田中将大投手は高校卒業後にプロ・楽天球団に入団したことです。斎藤佑樹投手がプロに入るまでの4年間の差があります。
この4年間の間にいち早くプロのレベルを知り、それに対応できるように技術、体力を身に着けたのだと思います。そして今や大リーグ名門ヤンキースのエースの座を得ています。
参考記事 ↓
田中将大のヤンキースでの年棒が凄い!その投球の種類・割合・球種のドアに驚き!
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斎藤佑樹は大学4年間で30勝300三振を挙げています。
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斎藤佑樹がプロでパッとしない通算成績は何故?
斎藤佑樹のプロでの成績
- 2011年 6勝6敗 防御率 2,69
- 2012年 5勝8敗 防御率 3,98
- 2013年 0勝1敗 防御率 13,50
- 2014年 2勝1敗 防御率 4,85
- 2015年 1勝3敗 防御率 5,74
- 2016年 0勝1敗 防御率 4,56
- 2017年 1勝3敗 防御率 6,25
- 通算 15勝23敗 防御率 4,74(7年間)
このような成績で1年目で14勝を期待していた人は多いと思います。もちろん本人が一番悔しいと思っているでしょうが・・・。
パットしない考えられる理由は3つ
➀高校、大学で大活躍して、あまりにも登板過多で肩を消耗してしまった。
それまで怪我をしたことが無く、スタミナもある。 本人も周りも怪我をしない体、スタミナを持っていると思い込んでしまっていた。
ところがプロではそう甘くない。 シーズンも長い。登板試合数も多い。 1試合のエネルギーの消費がアマチュア時代とは比べものにならないくらい大きい。
だから怪我をする確率はアマチュア時代よりぐっと上がってしまう。 実際、2013年に肩を痛めてしまう。
➁元々、プロで活躍できる実力はそれほどでもなかった。 あくまで高校、大学はアマチュアであるがゆえ、勝てることができた。
プロで勝ち続けるための、体、フォームではない。 特に投げる時のフォームが左足が突っ立っているので、腕に負担がかかり、肘や肩を痛める可能性がある。
③プロではよほどすごい球を投げれない限り球種が少ない(3つまで)と狙われてしまって打たれる。 4種類以上の球を投げないと通用しない。
どれが正解かは定かではないがどれも当てはまるような気もします。
2017・2018年に懸ける
もう後がない2017年のシーズン。 2月からキャンプが始まりました。
フリー打撃では直球で岡選手のバットをへし折る。 新球「ツーシーム」で投球の幅を広げた。ストレート、カットボール、フォークに加えて4種類の球種。
投球フォームも深く沈み込む新フォームで、ストレートの球質が上がり、重くなった。 だから、バットをへし折ることができた。
以前のフォームに比べ、怪我をしにくいフォーム。 9日の紅白戦でも好投をした。 このままいけば、大活躍をすることも可能かもしれません。
しかし、2017年は1勝に終わりました。2018年は本当にラストチャンスです。結果が求められます。
2017年・秋季キャンプからはチェンジアップの精度に磨きをかけてきました。これがモノになれば球種は5つになります。
祐ちゃん、最後のチャンスかも、頑張れ!
参考記事 ↓
斎藤佑樹は現在の球速で2019年生き残れるか?戦力外になったらポルシェは売るのか?
2021年度をもって引退された斎藤佑樹投手、最近はその爽やかさをもってテレビで活躍されています。 この記事は5年半前のものです。 5年半前に戻ってお読みいただけると幸いです。 今年9年目 ...
まとめ
- ドラフト同期では巨人の澤村拓一、中日の大野雄大、ヤクルトの山田哲人に差を付けられています。
- 甲子園のライバル・田中将大との差は大学4年間の時間です。大リーグで活躍する田中将大とは大きな差が出来てしまいました。
- プロ入団後のパッとしない通算成績の理由は①大学で登板過多による肩の疲労②プロで勝ち続ける体・フォームではなかった③プロで通用する特別な球種がないのと数が少ない
2018年は本当にラストチャンスです。活躍する斎藤佑樹の投げるところをもういちど見たいものです。
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