先日(2017年11月5日)NHK杯を兼ねた全日本選手権で北海道札幌の大倉山ジャンプ競技場で男子ラージヒルが行われ、45歳のレジェンド葛西紀明選手が、8大会ぶり3度目の優勝を果たしました。
記録も最長不倒の134メートルを飛んで、まだまだ年齢を感じさせません。まさにレジェンド(生きる伝説)と言われる所以です。
そんな葛西紀明選手がレジェンドと言われるギネス世界記録を5つも持っています。どんなギネス世界記録なのでしょうか。そして36年間もスキージャンプ一筋に取り組んでこられています。その数々のこれまでの記録には驚きます。
今回はそのあたりを探ってみます。
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ギネス世界記録とこれまでの成績
ギネス世界記録
葛西紀明選手は1972年6月6日 ・北海道上川郡下川町で生まれて今年45歳になります。9歳の時にスキージャンプを始めて、16歳で日本代表に選ばれて国際大会に出ます。そして19歳の時(1992年)アルベールビルオリンピックに出場します。
もう36年間もスキージャンプ競技に取り組み、40歳を超えて50歳に近づいてきても、まだ一線級の成績をたたき出し、レジェンド(生きる伝説)と称えられています。
そんな葛西紀明選手が5つものギネス世界記録を2016年1月31日に認定されています。まだまだ更新中のものもあり、これからもまた新たなギネス世界記録が誕生するかもしれません。
5つのギネス世界記録は以下のようです。
- FISスキージャンプワールドカップ個人最多出場 488回 2016年1月6日現在 (その後同年3月17日には500回を超えて現在も記録更新中である。)
- FISノルディックスキー世界選手権ジャンプ部門最多出場 12回 (1989年~2015年まで2年ごとに実施される)
- 冬季オリンピック最多出場 7回出場 (1992年~2014年ソチ五輪まで)
- 冬季オリンピック最年長スキージャンプメダリスト 41歳256日 (2014年ソチ五輪個人ラージヒル銀メダル)
- ワールドカップ最年長スキージャンプ優勝 42歳176日 (2014年11月30日)
この認定証授与に関して葛西紀明選手は以下のように述べています。
「自分が子どもだった頃は、まさか自分がギネス世界記録に認定されるなどとは思っていませんでした。
世界一になる秘訣は何か? と聞かれたら、私は子どもの頃からずっと"負けず嫌い"であったということを挙げると思います。
そして、苦しいトレーニングに耐えながら、この競技を続けてこられた根底には、他の人に対して、例えば、母や妹への感謝の気持ちや想いがあったと思います。」(葛西選手)
- ギネス世界記録を目指してやってきたのではなく、スキージャンプがまず好きであったこと。
- 負けず嫌いで、常にもっとうまくなりたいと思い続けていること。
- そして周りの人たちにいつも感謝の気持ちを忘れないこと。
なんだか日本サッカー界のレジェンド「三浦知良」と同じですね。
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これまでの成績
上記のギネス世界記録と重なるところはありますが主な大会の成績は以下のようです。
(冬季五輪 )
- 冬季五輪史上最多出場 - 7回(1992年 - 2014年)
- スキージャンプ競技個人種目史上最年長メダリスト - 41歳254日(2014年ソチ・ラージヒル個人銀メダル)
- スキージャンプ競技史上最年長メダリスト - 41歳256日(2014年ラージヒル団体銅メダル)
- 1994年リレハンメル(ノルウェー)大会で団体ラージヒルで銀メダル。(西方仁也・岡部孝信・葛西紀明・原田雅彦)
(世界選手権)
- 史上最多出場 - 12回(1989年 - 2015年)
- 1999年ラムソー( オーストリア)大会で団体ラージヒルで銀メダル。(葛西紀明、宮平秀治、原田雅彦、船木和喜)
- 2003年ヴァル・ディ・フィエンメ( イタリア)大会で個人ノーマルヒル 銅メダル。個人ラージヒル 銅メダル。団体ラージヒル銀メダル。(船木和喜、東輝、宮平秀治、葛西紀明)
- 2007年札幌( 日本)大会で団体ラージヒル銅メダル。(栃本翔平、岡部孝信、伊東大貴、葛西紀明)
- 2009年リベレツ( チェコ)大会で団体ラージヒル銅メダル。(栃本翔平、岡部孝信、伊東大貴、葛西紀明)
- 2015年ファールン( スウェーデン)大会で混合団体ノーマルヒル銅メダル。(高梨沙羅、葛西紀明、伊藤有希、竹内択)
(ワールドカップ)
- 通算17勝(日本人最多)(2位13回、3位33回) - 2017年3月26日時点
- 団体戦3勝(2位4回、3位10回)
- W杯最年長優勝(2014年11月30日、42歳176日)
- W杯最年長表彰台(2017年3月26日、44歳293日)
- W杯個人戦最多出場
- 個人総合では2回3位に入っている。
(スキーフライング世界選手権)
- 1990年から2年ごとに開催され2016年までに1992年ハラホフ(チェコスロバキア)大会では個人戦金メダルを獲得している。
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まとめ
- 5つのギネス世界記録を2016年1月31日に認定されています。
- これまでの記録として、(冬季五輪)ではなんといっても2014年ソチ・ラージヒル個人銀メダルが印象深いです。
- (世界選手権)では2003年ヴァル・ディ・フィエンメ( イタリア)大会で個人ノーマルヒル 銅メダル。個人ラージヒル 銅メダルが印象深いです。
- (ワールドカップ)では通算17勝は日本人で最多です。
- (スキーフライング世界選手権)では1992年ハラホフ(チェコスロバキア)大会では個人戦金メダルを獲得しています。
本当に45歳とは思えない体力・気力には頭が下がります。レジェンドと呼ばれるにふさわしい選手です。まだまだ五輪で金メダルを獲得するまでは止めないという事のようです。2018年の平昌オリンピックで金メダルを獲得されることを願っています。
くれぐれも怪我には注意してほしいものです。
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