「百獣の王」武井壮さんのことを正直私はよく知りませんでした。ランニングシャツを着たタレントさんというくらいです。
しかし、TV番組でいろんな出来事に対して「なんか結構いいこと言うなあ。単なるスポーツマンでは無さそうだ」そんなことから武井壮さんを調べてみましたら、その生い立ちが壮絶で、学歴・経歴や兄・情さんと坂上忍さんとの関係を知って驚きました。
そして本まで出されていて、その中の名言にも、そして勉強に対する名言までも武井壮さんは発しています。
とても感動しましたので紹介いたします。
スポンサーリンク
Contents
武井壮の生活保護を受けた生い立ちが壮絶で学歴や兄と坂上忍の関係
武井壮の生い立ち
武井壮が7歳、兄の武井情さんが9歳の頃に両親は離婚します。母親はその後失踪してしまい、どこにいるかも分からず、それから現在まで一度も会っていないことを明かしています。 しかも驚くことに武井壮の父親はすでに別の家族を持っていたようで、武井壮と兄・情さんを引き取らなかったと言います。あまりにも無責任な両親に理解が出来ません。
その後2人で生きてきたと言いますが、収入も住む所も何もない子供がどうやって生きてきたのでしょうか?
親戚に引き取られたか、何がしらかの施設に入ったのか、残念ながらそのあたりの詳細は不明です。
ただ分かっているのは兄弟2人で手を取り合いながら必死に生きてきたということだけです。とても壮絶で、考えられない生い立ちです。
とにかく2人は何とかして身を立てようと武井壮はスポーツで兄は芸能界で頑張ろうと必死でした。しかし、悲劇はまだ続くのでした。
兄・情さんは24歳という若さで癌で他界してしまいます。武井壮は両親・兄とも離れ離れで1人きりで生きていかねばならない境遇になってしまいました。
学歴・経歴は
このような生い立ちであれば、普通はグレテしまいますが、武井壮さんは自分ができることは全て兄の分まで頑張るしかないと勉強も運動も頑張り、家事などの生活もきちんとこなしました。
武井壮は、私学で中高一貫の修徳中高等学校を経て、私学の神戸学院大学を卒業します。その後中央学院大学に3年時編入します。お金のかかる私学であるので普通なら考えられないコースをたどりますが、全て特待生の奨学金で授業料免除を受けます。
これを何年も続けるために、勉強も常にトップクラスで運動(スポーツ)も頑張らなければなりません。文武両道というやつです。中学では野球を高校ではボクシングに励みます。
そして大学でも特待生で授業料免除を受け、今度は陸上に挑戦します。3年時に陸上の中でも一番ハードな種目と言われる十種競技に挑戦します。
十種競技とは1日目に「100m競争、走り幅跳び、砲丸投げ、走り高跳び、400m競争」を行い2日目に「110mハードル、円盤投げ、棒高跳び、槍投げ、1500m競争」を行い、合計10種目の総合得点を競うものです。
陸上競技のスピード、スタミナ(持久力)、跳躍力、背筋腹筋腕力、全ての要素を必要とします。そしてその実力が認められて中央学院大学から引き抜かれます。3年時に編入します。
そして見事に1997年の日本陸上選手権大会・十種競技で優勝します。
卒業後はゴルフ留学でアメリカに渡り、そして台湾でプロ野球の特別コーチを務め、スポーツトレーナーとして活動します。
そしてある時「ピエール瀧」との出会いから芸能界へと進出します。兄の夢であった芸能界で活躍する。兄に代わって頑張るのだという武井壮の決意から生まれたような気がします。
そして今現在武井壮は世界マスターズ陸上競技選手権大会にも出場して、自分の夢であったスポーツで活躍し、兄のゆめであった芸能界で活躍する、その両方を実践しています。
兄と坂上忍の関係
兄の情さんが俳優志望だったときに、坂上忍の付き人をしていたという事があります。情さんが22か23歳で坂上忍さん25歳の時です。歳が近かったことから、単なる付き人との関係ではなく、まるで友人同士の付き合いだったようです。
例えば野球チームに一緒に参加したりとか・・・。
ある日情さんから癌であることを告げられた坂上忍さんは両親の居ない情さんのために、病院などの手配をしていたようです。その時情さんから聞かされていたのは自慢の弟「武井壮」の事ばかりでした。
しかし、兄・情さんは他界してしまいます。そのことはその後の坂上忍さんに大きな影響を与えたようです。
数年後テレビで「武井壮」を見て、「武井情」の弟と分かると坂上忍さんは号泣したそうです。武井情さん・坂上忍さん・武井壮とは不思議な絆で結ばれていたようです。
スポンサーリンク
本まで出した名言・勉強
本の名言
武井壮さんが2016年7月に「勝つ人 13人のアスリートたち」という本を出しています。
この中で十種競技でチャンピオンになったのに報われない。十種競技はマイナーで世間の注目度も低い。自分のためだけの努力では世間は評価してくれない。
「世間を楽しませる、世の中の人の心を動かすことが出来る努力をしないと報われない。」スターはそれができる人。このような名言を発しています。
そして「勝つ人とはあきらめの悪い人が最後に勝つ」と言っています。「あきらめずに続けた人が勝つ」という名言です。
名言の勉強
「勉強だけで生徒(人)を評価するのはおかしい」という事に対して、武井壮さんは次のように発しています。
勉強だけで生徒を評価するなんておかしい!とか言うけどよ。学生さんだろ?学ぶ人だろ?勉強くらい評価されてみろよ。仕事も無くて国が義務教育、親が高等教育行かせてくれんだろ?勉強くらいして評価得てみろよ。勉強頑張ってスポーツも趣味も楽しめよ、いつか更に厳しい本当の競争が待ってんだから
私の場合、大学入学までは入るための勉強であったがため、入ってからは目標を持って勉強しなかった。その時にこの言葉を聞いていたら、違っていたかもしれません。武井壮さんの生い立ちを知って本当に重く感じます。
まとめ
- 武井壮さんの生い立ちが、7歳の時に両親の離婚によって兄・情さんと2人きりになって生きてこられたこと、さらにその兄との死別、本当に壮絶です。
- 中学から大学まで、勉強とスポーツとの両立で特待生の奨学金で学費を無料にして自らの努力で手にしたところは驚きです。本当に偉いとしか言葉が見つかりません。
- 兄・情さんが坂上忍さんの付き人をされていて、友人のような仲であったようです。坂上忍さんが武井壮さんを初めて見た時には号泣されたようです。
- 武井壮さんは「勝つ人 13人のアスリート」という本を出されています。この中で「あきらめずに続けた人が勝つ」という名言を発しています。
- 勉強だけで人の評価をするのはおかしいという疑問に対しては、勉強もして、更にスポーツも趣味も楽しめと言っています。勉強だけにとらわれるなという事ですね。
本当に武井壮さんて凄い人ですね。世の中にこんな人がいたなんて、なんかうれしい気持ちになりました。そして自分も何でもまだ頑張ろうという気になりました。
スポンサーリンク