2016年12月に放送された古館伊知郎トーキングヒストリー忠臣蔵が非常に面白く、視聴率も高く好評だったようです。もう一度見たいと思っている方も多いと思います。再放送はあるのでしょうか?
また、キャストもはまっていて、さらに大石内蔵助の討入計画の綿密さには学ぶべきところがあり、どちらも称賛されています。
今回はその辺を探ってみます。
スポンサーリンク
Contents
古館伊知郎トーキングヒストリー忠臣蔵の再放送はあるのか?
これまで毎年のようにこの時期になると、「忠臣蔵」がTVで放映され、私は見てきました。
「ボス(浅野内匠頭)のために命を捨てる覚悟で仇討ちを果たす、その姿に感動する。」というのが話の全体像です。
約300年前のことであります。今でも伝わるというのは、逆を言えば、なかなかそこまでの師弟関係が無いということなのかもしれません。
話として美化されてきたところもあり、特に今の時代では考えにくいことかもしれません。
今回の放送は古館伊知郎が討ち入りを実況中継しながら、これまでの多くで放送されてきた「忠臣蔵」と違うところを解説しながら趣向を凝らした番組(トーキングヒストリー)で非常に面白かったというのが感想です。
従ってもう一度見たいと思います。今年(2018年)の年末に再放送を期待します。
スポンサーリンク
キャストと大石内蔵助の綿密な討入計画に称賛!
キャスト
主なキャストを紹介します。
- 大石内蔵助ー緒形直人さん
- 吉良上野介ー西村雅彦さん
- 原惣右衛門ー笹野高史さん
- 寺坂吉右衛門ー竹財輝之助さん
- 間十次郎ー崎本大海さん
- 堀部安兵衛ー安居剣一郎さん
古舘トーキングヒストリー 忠臣蔵のスタジオゲスト
- 名取裕子さん (女優)
- 伊集院光さん (お笑いタレント)
- 乃木坂46・秋元真夏さん (アイドル)
- 国際日本文化研究センター准教授・磯田道史さん (歴史学者)
この磯田道史さんの解説にも思わずうなってしまいます。「なるほど、そういう事か!」
私の疑問点
➀四十七士は本当に全員がボスのために討ち入りを敢行したのか
➁討ち入りの前にわざわざ太鼓をたたいて目立つようなことをしたのか
➂なぜ寒いこの時期だったのか、もっと温かい動きやすい時期でなかったのか
⓸大内内蔵助とはどんなリーダーで、どれだけの能力を兼ね備えた人なのか
実はこのことが何となくぼやっとしたままでしたが、今回この番組が解決をしてくれたと言っても良いです。
全員がボスのために?
赤穂浪士と言われる家来は全部で約三百人くらいいたそうです。
その中の四十七士が討ち入りに加わった訳で実に全体の15%位ということなので逆を言えば85%の人は加わらなかったということです。
その15%の四十七士も実は全員がボスのためにということではなく、どうも浪人になってしまい、ほかに行くところもなく仕方なく加わったという人もいたようです。
討ち入りの前に太鼓をたたく?
やはり実際は太鼓を叩かずに、表門からは目立たぬようひっそりと吉良上野介邸に侵入したようでした。
しかし、裏門からは火事が起こったように見せかけ、門を壊し、逃げ飛び出す敵を急襲したのであります。
当時の江戸は火災が起きると消火するというよりは逃げる、延焼を防ぐために建物を壊していたようです。
寒いこの日しかなかった?
さて、なぜ討ち入りがこの日12月14日未明であったのでしょうか。
普段、吉良上野介はこの吉良邸にはおらず、上杉邸にいるようで、この日は茶会が開かれるために吉良邸にいました。
そして寝静まった夜、油断をしている可能性は一番高い日であります。しかも、満月で月明りがあり、真っ暗ではなかった。
もう資金も底をついてきて、討ち入りの時期を伸ばしてしまうと浪士の士気も落ちていきます。
この日しか無かったのです。
大石内蔵助とは
この人が居なかったら「討ち入り」は絶対成功しなかったのではないでしょうか。
まず、討ち入りしてすぐに足軽が150人くらいいる長屋を封鎖できたこと。これができなければ圧倒的に人数で負けてしまったのです。
しかも封鎖の仕方が、長屋の入口を開けにくくしたことと、足軽たちが入口から無理に出ればそこにいる浪士たちにやられてしまうように思わせたことです。
また当時の武士の階級制度を巧みに利用して、相手に心理的に戦わせないようにしてしまったことです。
足軽というのは今でいうアルバイトみたいな存在で、上司の指示で動くことや、責任感や忠誠心がそんなにない人の特徴を大石内蔵助はしっかりと把握していました。
そして150人もの足軽が、もし、戦おうとしてもすでに武器は使用できないよう壊していました。
そしてこの討ち入りのためにマニュアルを作成して、段取りを徹底させて、もしこうなったら「こうする」、あの場合は「このように対応する」といったようにあらゆる場面を想定して対策を事前に用意していました。
このような綿密な討入計画をされていました。称賛に値しますね。
何より、あきらめずに目的完遂する意思の強さ、部下に対する目配り、気配り、人間的な器の大きさ、そういったものが備わった人でありました。
この大石内蔵助からは現在の経営戦略を学ぶことが多いですね。 企業はもちろんいろいろな組織ではやはり上に立つ人で決まります。 私もほんの少しでも近づけたらなあと思います。
まとめ
- 古館伊知郎トーキングヒストリー忠臣蔵の再放送を期待している人は多いと思います。今年の12月あたりに再放送があればいいですね。
- キャストもその役どころにはまっていたと思いますし、スタジオのゲストの中の歴史学者の磯田道史さんの解説が良く、どちらも称賛されています。
- 大石内蔵助の討入計画が綿密で称賛に値し、現代のマネージメントにも参考になります。
また、次の古館伊知郎トーキングヒストリーが見たいものです。つい先日「本能寺の変」でありました。この記事はまた、次回に書きたいと思います。
スポンサーリンク