6月22日に麻央さんを亡くされ、悲しみに打ちひしがれながらも歌舞伎の稽古、子供たちの世話と毎日一生懸命に生きておられる海老蔵さん。
しかしながら海老蔵さんは名門成田屋の後を継ぐという重責を担っております。市川團十郎の襲名はいつになるのでしょうか。
団十郎襲名はどういうことなのか、どんなに大変なことなのか、また再婚とどういう関係があるのか、見ていきたいと思います。
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成田屋の格ってどれくらいなの?
そもそも成田屋って何?
歌舞伎の舞台の最中に「なりたやっっっ!!」とか「おとわやっっっ!!」とか「なりこまやっっっ!」とか、いいところで声がかかるのをご存知でしょうか。
これは役者が一番いいところで声がかかるお約束のようなものです。(これは誰が言ってもいいというわけではなく、ちゃんと言う人がいて、そのための練習もしてるのですよ)
海老蔵が出ると、「なりたやっっっ!!!」と声がかかるのです。こういうわけでそれぞれ役者によってかけられる名前は決まっているのです。これは屋号(やごう)といってその一家、一門につけられる称号のことです。で、海老蔵の家、市川家の屋号を成田屋というのです。
で?成田屋の格は?
この屋号がはじまったのが1695年成田屋からだそうです。もう300年以上の歴史があるのですね。歌舞伎の世界にはたくさんの屋号があり、なかでもこの成田屋は別格です。
もともと歌舞伎は「出雲阿国(いずものおくに)」の踊りから始まって1600年終わりごろには初代市川團十郎が出てきます。1700年代になると歌舞伎の舞台が発展していき、以後たくさんの「家」ができたのです。
初代市川團十郎から始まる成田屋から歌舞伎が発展していったといっても過言ではなく、そのために成田屋は歌舞伎界でも別格の扱いとなっています。
歌舞伎は1965年重要無形文化財指定、2009年無形文化財に記載されています。
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団十郎襲名とは?いつになるの?
市川團十郎は歌舞伎役者の中でも最も権威のある名前で代々その子供が後を継いでいます。
現在の市川團十郎は十二代目ですが残念なことに2013年白血病で亡くなっています。なので海老蔵さんが十三代市川團十郎を継ぐことになるのです。
重要無形文化財である歌舞伎のなかで別格の地位にある團十郎の名前を継がないということはありえないので、問題はいつなのかということです。
十二代目が亡くなって4年が経ちました。神道での五年祭も終わったでしょうか。(海老蔵さんの家は神道です)そろそろ襲名に向けて準備が行われてもおかしくない頃です。
2020年東京オリンピックの年というのが既定路線であるという説もあります。2020年ならお父さんの五年祭も終わり、奥様麻央さんの三年祭も終わっています。確かに切りのいい年かもしれませんね。
海老蔵さんが十三代目市川團十郎白猿を襲名することが発表されました。(2019年1月14日)
襲名披露興行は来年の2020年5月~7月の東京歌舞伎座を皮切りに全国各地で行われます。
予想通りですね。
ところで、今新たに大きな問題が出てくるでしょう。
それは海老蔵さんの再婚です。奥様を亡くされて日は浅く不謹慎な、と思うでしょうがこういう名門ならではの苦悩があるのも事実です。
苦悩する海老蔵の再婚
先ほどから見たように市川團十郎というのは歌舞伎界の中で別格の名前です。そのお披露目となれば團十郎を支える妻というのが必要になってくるというわけです。
梨園(歌舞伎界)というのは今も変わらない古い体質で役者以外の外の仕事は妻の役割です。贔屓筋への挨拶をはじめとし、様々な裏方の仕事を一手に引き受けるのです。これは大変なことですね。
亡くなられた麻央さんは気配りの人と言われましたからさぞかし立派な團十郎夫人になられたと思うと残念でなりません。
これから五十日祭(仏式でいう四十九日)が済み、一年祭、三年祭、五年祭と月日が経っていくにつれて海老蔵さんの周りでは団十郎襲名に伴って再婚の声が高くなっていく可能性は否定できません。
もちろん独身でいることも本人の自由なのですが名門中の名門に生まれた苦悩というのはたいへん辛いものがあると思います。
まとめます
- 成田屋の格は歌舞伎界でも別格です。
- 十三代團十郎襲名は2020年が有力。お父さんの五年祭、麻央さんの三年祭も終わり、切りのいい年だから。
- 団十郎襲名にあたり、支える妻の存在は必要だから再婚する可能性はある。
団十郎襲名ともなればそれなりの時間をかけて準備しなければなりません。麻央さんを亡くされたばかりの海老蔵さんにとってはいろいろと辛いことがあるでしょうが、別格の名門に生まれたゆえの苦悩ですね。
本当に麻央さんが亡くなったのが残念でなりません。
海老蔵さんは團十郎という大名跡を継ぐにあたって、どういう選択をするかはわかりませんが、麻央さんが心の中にずっとおられることは間違いありません。
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