もうすぐ七五三です。3歳、7歳の女の子、3歳、5歳の男の子をお祝いするこの行事、なにかとわからない点が出てきます。そこでまず神社に納める初穂料(はつほりょう)の相場はいくらくらいの金額なのか気になります。地元多田神社の例も出しています。そしてそのお金を入れる熨斗袋(のしぶくろ)って書き方はどんなのでしょうか。詳しく説明します。
また神社に行くときの母親の着物はどんな点に注意すればいいのでしょうか。すべて写真付きで説明したいと思います。
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Contents
初穂料の金額相場は?
初穂料(はつほりょう)とは神社に祈祷をお願いした時に渡すお金のことです。七五三でも祈祷をお願いしますからこの場合も初穂料を渡します。七五三の前にお宮参りがありますね。
気になる初穂料の相場・金額は
5000円~10000円
となっています。
例えば近くにある多田神社(兵庫県川西市)でしたら初穂料は6000円と決まっています。
多田神社の場合
多田神社です↓

引用元:https://blogs.yahoo.co.jp/takahiromizumoto/2351387...
七五三の様子です↓

引用元:http://www.tadajinjya.or.jp/1581
こちらは兵庫県川西市にある神社で天禄元年(970年)創建の由緒ある神社で駐車場もあります。収容台数は40台とそれほど多くありません。料金は1台300円初穂料は6000円です。祈祷時間は約15分で受け付け順に行います。
祈祷してもらうのに予約は必要なく、当日受付になります。
七五三は15日ですが、11月中だと毎日OKです。(10月中は要相談)
御祈祷風景です↓

引用元:http://www.tadajinjya.or.jp/1581
のし袋の書き方
のし袋(熨斗袋)です。文房具屋やスーパーでも売っています。100均でもありますが簡易版が多いかもしれません。

引用元:https://lohaco.jp/product/296755/
右上の綺麗なデザインを熨斗(のし)といいます。熨斗袋とはこれが付いている袋です。
ちなみに元々熨斗とはアワビ貝を薄くして干したもので包装の上に貼ることで「生ものを添えました」という意味になりました。この贈り物が神仏への供え物という事からきています。
表書き
「表書き」のところに今回の七五三だと「初穂料」「御初穂料」「玉串料」が一般的です。
「名入れ」には「子供のフルネーム」を書きます。
親の名前ではありません。要注意です。
子供の名前は表書きより少し小さくかくと良いでしょう。

引用元:https://iku-mama.jp/articles/IEBL0
中袋の書き方とお札の入れ方
中袋にはお金をいれます。表には金額、裏には住所氏名を書きます。
表面の金額の数字は旧字体表記にします。が、なかなか難しいですね。下に一覧表を載せていますので参考にして下さい。
お金は必ず新札を用意します。お祝い事なので新札を包みます。そして新札の表(肖像がある方)が上になるようにします。

引用元:https://ami-life.com/hanuki-7499

引用元:http://shuugi.com/how-to-pack2.html

引用元:https://www.mwed.jp/articles/169/
「圓(えん)」は「円」でも大丈夫です。
前述、多田神社の場合ですが6000円指定なので難しいですね。6は「陸」と書くのですが、参(3)や壱(1)に比べてわかりにくいですからこの場合は「六」でかまいません。「六千円」です。「陸仟圓」とがっつり書くといくらなのかさっぱりわからなくなりました。
では続けて母親の着物の注意点についてです。
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母親の着物で注意する点は?
着物には「格」というものがあり、その「格」によって場所が決まってきます。
七五三さんは内祝いの場なのですが、神社にお参り、祈祷をお願いするということであまりに普段着という訳にはいきません。では着物の格とは何でしょう。どういう着物だったらいいのでしょうか。
着物の格
礼装:黒留袖 色留袖 振袖

引用元:https://withplace.info/archives/4729
結婚式で新婦の母親が着る着物です。色留袖は姉妹がよく着ます。
振袖は未婚の女性が着ます。成人式や友人の結婚式に着たひとも多いかと思います。
略礼装:訪問着、付け下げ、色無地

引用元:https://stg.kashikimono.com/c/homon/c03.html

引用元:https://matome.naver.jp/odai/2139494601041248501/2...
上が訪問着で下が付け下げです。この違いは分かりにくく、付け下げ訪問着などというものまであります。
次は色無地です。字の通り模様がなくて単色です↓

引用元:http://www.sohya.jp/coordinate/
この略礼装の着物が七五三にふさわしい着物になります。訪問着と付け下げはよく似ていてわかりにくく、仕立て方の違いによるものなのです。
礼服の留袖は七五三には大げさすぎます。やはり訪問着、付け下げが華やかさもあり、七五三祝いの母親としての品もあります。色無地も略礼服なのですが、柄がない分少し地味にみえるかもしれません。
おしゃれ着:小紋(こもん)、紬(つむぎ)
小紋の画像です(2枚)↓

引用元:https://store.shopping.yahoo.co.jp/yamaki/70213-13...

引用元:https://kyoto-kashiisyo.jp/item/komon/
小紋は着物全体に模様があります。小紋はおしゃれで若々しいので七五三の母親としてはこの着物を選びたいところなのですが、格ということから考えると小紋で七五三にいくというのは合わないのです。難しいですね。
次は紬(つむぎ)です↓

引用元:http://www.bbth.co.jp/kisste/post-2187
紬はとてもおしゃれで素敵な着物です。結城紬、大島紬などがあり、高価なものだと100万円以上したりしますが、訪問着などのように模様を染めているのではなく織りあげているので普段着・おしゃれ着になるのです。
大島紬です↓

引用元:https://www.pinterest.jp/yume87391364/%E5%A4%A7%E5...
普段着:ウールの着物

引用元:http://antiquekimono.ti-da.net/e7008734.html
その名の通りウールでできた着物です。これ以外の着物の素材は絹です。これは完全に家着になります。
着物には「格」があり難しいですね。洋服だとスーツ、ワンピースで大体は大丈夫で、派手でなく落ち着いた色であれば七五三にもふさわしい装いになります。
実際に着物となれば着付けやヘアセットに時間がかかり大変ですから洋服を選ぶお母さんも多いとおもいます。
着物レンタルだと初めから七五三セットとして訪問着が準備されていると思いますが、単品で選ぶ際の参考になればと思います。
着物の違いをまとめますと
留袖は裾のみに模様
訪問着、付け下げは裾と左肩に模様
色無地は模様なし
小紋は全体的に模様
細かくいうと違う部分もあるのですがざっくりとこう覚えれば大丈夫です。
まとめ
- 七五三初穂料の金額相場は5000円〜10000円。
- 神社によっては指定しているところもある(兵庫県川西市多田神社は6000円)
- 熨斗袋に包む。
- 表書は御初穂料、玉串料、御礼
- 表書下には子供の名前をフルネームで少し小さく書く。
- 中袋には表に金額を旧字体表記で、裏には住所氏名を書く。
- お金は新札で肖像がある方を表、上にして入れる。
- 母親の着物は訪問着、付け下げ、色無地がよい。
日本の行事には決まりごとが沢山あって大変ですが、それに則って子供のお祝いをすることは喜びもひとしおかもしれませんね。
お子さんの七五三、おめでとうございます。
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